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あんしん先生blog8「ロコモティブシンドローム

新年、明けましておめでとうございます.

コロナ禍で大変な世の中ですが、2021年が皆様にとって素晴らしい一年になることを願い、新年のご挨拶とさせて頂きます.

さて、皆さんはロコモティブシンドロームという言葉をご存知でしょうか?
2007年に整形外科学会が提唱した際は全く浸透していませんでしたが、徐々に耳や目にする機会が増えてきたのではないでしょうか?

簡単に言えば、年齢を重ねると筋力が低下し、関節や脊椎などの病気を発症して、正常に動いていた運動器の機能が低下して日常生活での動作、例えば起立したり、移動したりすることができなくなる状態をいいます.実際にロコモになる人はメタボリックシンドロームと生活習慣病を併発しているケースが多いです.

今後の課題として、できるだけ早い段階でロコモになりそうな人を見つけ、適切なリハビリテーションや治療を行うことで健康寿命を伸ばすことがとても大事になります.平均寿命が長くても健康寿命が短いとADLが低下して介護や医療にかかわる時間が長くなる一方だからです。
病院で診療していると腰痛や膝痛を訴えているご高齢の患者様がたくさんいます.
特に女性は閉経後、ホルモンバランスが崩れて骨粗鬆症になりやすく、変形性関節症になるリスクが高まります.患部に負担をかける過度な運動や体重過多は症状を悪化させます.健康寿命を伸ばすためにも予防する必要があります.また、年配の方に多い大腿骨骨折は完治に時間がかかるため、そのまま寝たきりになってしまう可能性もあります.「自分はまだ大丈夫」ではなく、そのリスクがあることを念頭において行動することが大事です.たとえば、階段の昇降時は手すりを使う、またはエレベータやエスカレーターを使って転倒リスクや体にかかる負担を減らすなどです.かといってリスクを恐れて外出しない、歩かないなどということを推奨しているわけではありません.そうなると本末転倒です.適度な運動と歩くという動作は運動機能を維持するために必要ですのでできる範囲で続けていくことがとても大事です.

現在、コロナ感染拡大により医療崩壊が差し迫っており、病院内でもその危機感を日々感じながら業務しています。今や感染リスクはどこにでもあります。3密を避け、不要不急の外出を控えて感染リスクを下げなければなりません。一人一人の行動がとても大事です。
しかしそんなコロナ禍でも、運動不足にならないように、家の中でもできる運動、例えばスクワット等工夫して筋力低下を防ぎ、ロコモティブシンドロームにならないよう頑張りましょう。

あんしん先生blog7「心肺蘇生」

皆さん、AEDを使ったことはありますか?
自動車免許を取得する際に一次救命処置の講習を受けたことがある方は使ったことがあるかもしれません。しかし、実際に目の前で人が倒れた際に使えるかどうか?なかなか難しそうですね。

日本の救急車が現場に到着するのにかかる時間は平均8.6分(平成29年)です.その間に心肺蘇生できるかどうかがその方の予後を決めるのです.それが一般的に心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置と言われる“BLS”(Basic Life Supportの略)です.

除細動(電気ショック)が1分遅れるごとに救命率(社会的復帰できる確率)は7〜10%ずつ下がっていきます.したがって、10分以上心肺停止状態で放置されると助かる見込みはほとんどなくなるのです.現在の日本の平均救命率は1〜2%でしかありません.

BLSの流れは
例)外出先で目の前で人が倒れたら、、、

  1. 意識の確認.無ければ→誰か人を呼ぶ、119番にかけてもらう、AEDを持ってきてもらう.
  2. 呼吸と脈拍の確認.無ければ→CPRを行う=「胸骨圧迫:人工呼吸=30:2で開始(コロナ禍であり感染リスクもあるため人工呼吸はバックバルブマスク等でない限りしなくてよい)」
    *ポイントは胸骨下半分を5〜6cm程沈むように100〜120回/分のペースで行い、間隔を空けずにやり続ける.
  3. AEDが到着したら、電源を入れ所定の箇所に装着.心電図波形を確認し、電気ショックが必要であればショックを行う.
    *心電図波形チェック時は胸骨圧迫を一旦中止し、電気ショックを行なう際は患者に触れないように離れ、電気ショック後はすぐに胸骨圧迫を再開する.
  4. 心電図波形が正常洞調律(=サイナス:sinus)となるまで胸骨圧迫+人工呼吸→心電図波形確認をくり返す.
    *TV朝日のドラマのドクターXでも「サイナス」とよく耳にした方も多いかもしれませんが、簡単に言えば心臓が正常なリズムで動いているということです.

この一連のBLSを行い、心肺停止または呼吸停止になってから10分以内に正常に戻すことができると予後が大幅に良くなります.したがって、このBLSができることはとても大切なのです.

基本的にこのような場面に遭遇する機会はかなり低い確率です.私が実際に経験した例は、隣の病棟で患者が急変し心肺停止になったと報告を受けて、現場に急いで駆けつけて急変時対応をした等々、すべて病院内で勤務中のこと。その現場には救命に必要な器具も揃っており、看護師など医療スタッフが多く、協力してスムーズに救命することができました.院外ではこのような環境ではないのでより困難になると思いますが、少しでもそのような知識を持ち、習得しておくことは、介護の現場においても大事だと思います.

沢山の支援・応援に感謝

新型コロナウイルスとの戦いが始まって以来、私共 在宅の介護職員・看護職員に対しまして、多くの皆様より暖い励ましを頂き、大変にありがとうございます。

「新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業」におきましては、現場のスタッフに介護慰労金を頂き、また感染拡大防止の為に 沢山のマスクや消毒液・グローブ等を支給して頂き、大変にありがとうございました。

また、この度は神奈川県から「みんなの感謝お届け事業 」として、真心の県産品を届けて頂きました。

これは県民の皆様にも募金という形でご協力頂き、各企業の皆様にもご協力頂いているとのこと、大変にありがとうございます。

こうした支援応援は、目に見えない敵との戦いに恐怖を感じながらも、日々のケアに頑張る現場のスタッフにとって大きな励みとなっております。

心より感謝申し上げます。

今また 新型コロナ感染者が急増している状況に緊張感が高まりますが、更に徹底した感染防止対策で〝コロナ第3波〟をのりきっていきたいと思います。

そして、在宅介護 医療を必要とされる皆様に、安心安全のサービスを提供し続けて参りたいと思いますので、今後共 よろしくお願い申し上げます。

 

あんしん先生blog6「妊娠・出産」

妊娠・出産がどれくらい大変か、皆さんはご存知でしょうか?

私自身、男性ですから、その大変さについてわかるはずもありませんが、
ただ、医師として出産を目の当たりにし、妊娠すること出産することがどれほどすごいことなのか実感しています。
妊娠・出産は本当に奇跡の連続です。先進国の日本においても、毎年50人弱の妊婦が出産によって亡くなっています。出産は命がけと言っても過言ではないのです。産婦人科で研修していた時に、何度もお産に立ち会いましたが、その度に女性の強さ、そして出産後の母の逞しい姿に尊敬の念を持ちました。

ここで2019年の日本の人口統計を見てみましょう。
出生数は、86万5,239人(←2018年:91万8,400人)
合計特殊出生率は、1.36(←2018年:1.42)とどちらも減少しています。
(*合計特殊出生率:調査年次の15〜49歳の女性の年齢別出生率を合計したもの。1人の女性が年齢別出生率で一生の間に産むとした時の子供の数。2を切ると現在の人口を維持できません。)
そして、死亡者数は137万6,000人と出生数を大きく上回っています。
このような状況が続くと少子高齢化社会がますます進んでいきます。

では、現在のコロナ下において出産数はどうなったと思いますか?
先輩の産婦人科医に聞くと、コロナ下では出産数の減少・望まない妊娠の減少傾向とのことです。将来に不安がある状況では子を持つことをためらう人が少なくないのでしょう。

晩婚化が進み、現在の第1子出生時の平均年齢は30.7歳と30歳を超えています。
第1子出産時にDown症になるリスクは基本的に約1000人に1人と言われていますが、第1子出産時が35歳時だと約300人に1人、40歳だと約100人に1人と確率が上がっていきます。このような事情から出生前診断が現在行われています。ただし、この問題はとてもシビアで賛否両論があります。

出生前診断には、「非確定的検査」と「確定的検査」の2種類があります。
前者は超音波検査や母体の採血によって調べるもので胎児への影響が少なく、侵襲性の低い検査として有効です。一方、後者は羊水や絨毛を検査するもので胎児への影響も0ではなく、侵襲性の高い検査として、より疑われるケース等に用いられます。検査を受ける場合は遺伝子情報を扱うため、基本的には遺伝カウンセリングも受ける必要があります。万全な体制の構築が今後より一層求められていきます。

昨今では高齢出産が多くなっており、不妊治療も積極的におこなわれるようになりました。が、この分野は未だ発展途上であり、保険適応外で高額な上に、妊娠に至る確率も決して高くはありません。現在の政府による不妊治療の補助がどこまでされるかはわかりませんが、個人的には、明確な基準、例えば、「年齢の期限を決める」など方針をはっきりさせる必要があるように思います。

現在では体外受精児の数も増えており、2017年で18人に1人が体外受精児というデータがあります。今後はますますそのような方法での妊娠が増えていくでしょう。

介護の世界でも、少子高齢化により、親の介護問題、独り身、独居など問題が山積みです。
この問題を解消するためにも、明るい未来を描ける社会を作り安心して子供を作れる環境を整えることが大事だと思います。
*現在、弊社では、育休が終了して職場復帰した社員が1名、産休育休中の社員が2名、そして不妊治療の後妊娠した社員1名、不妊治療中の社員が1名おります。これからも働く女性の妊娠・出産を応援していきたいと思います。

あんしん先生blog5「消化器内視鏡」

突然ですが、内視鏡検査を受けたことはありますか?

 

内視鏡には硬性鏡、軟性鏡、カプセル型の3種類があります。基本的に内視鏡で最もポピュラーなのは軟性鏡のタイプで消化器内視鏡の上部消化管内視鏡・下部消化管内視鏡です。人間ドックの検査によっては項目に含まれているものもありますよね。

 

そもそも消化器内視鏡検査を受ける場合は、吐血や下血、血便などの症状を有した場合、またはがんやポリープ、潰瘍などの精査目的に使われます。便潜血:陽性があると大腸がんの可能性があるため、下部消化管内視鏡検査が必須になります。検査自体は基本的に15~30分以内で検査前に食事を禁止して消化管内をきれいにした状態で行うことが望ましく、下剤を飲んで腸内を空っぽにして行います。現在、検査時には医師はN-95マスク・フェイスシールド・帽子・プラスチックガウン・手袋着用で実施しています。飛沫感染のリスクもあり感染対策もしっかり行う必要があります。

 

私は学生の時に若手医師の内視鏡検査の練習台として上部消化管内視鏡検査を受けたことがありますが、鎮静剤を使用しなかったので辛かった記憶があります。検査中には空気をお腹の中に送るので、検査後はおなかが張って大変でした。

実際の検査では、鎮静剤を使用して少しの苦痛もなく受けることが出来ますので、全く心配はいりません。

 

この消化器内視鏡の分野では日本は世界でもトップクラスです。内視鏡的軟膜下層剥離術(ESD)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)などの治療があります。前者は早期胃がん、早期大腸がんなどに対して適応があり、後者はポリープ切除などにおいて適応があります。かつては手術でしか治療できなかったことが、開腹せずに病変部位を取り除くことができるという利点があります。つまり、侵襲度が低く、患者への負担が少なくなり、入院期間が短くなるなど大きな利点があります。ただ内視鏡自体はとても高価でカメラなどを含めて機材をすべて揃えるのには約1,000万円かかるそうです。友人のフィリピン人医師に聞いたところ、フィリピン国内では消化管内視鏡は数台しかないそうです。つまり、日本で内視鏡で治療できることがフィリピンでは基本的に手術になるそうです。

 

現在の日本では、胃癌はピロリ菌除菌のお陰で減少傾向である一方、食事の西欧化によって大腸がんは増加傾向です。近い将来、日本で健康診断にも内視鏡検査が取り入れられていく可能性があり、そうなるとそこで早期発見・治療ができることになります。今後、内視鏡の需要は高まり、より受けやすい検査として定着していくことになるでしょう。厚労省の大腸がん検診「便潜血」は40歳以上を対象としています。したがって、40歳を超えてご心配な方は是非一度、便潜血の判定にかかわらず、内視鏡検査を受けてみてはいかがでしょうか。

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