あんしん先生blog7「心肺蘇生」

皆さん、AEDを使ったことはありますか?
自動車免許を取得する際に一次救命処置の講習を受けたことがある方は使ったことがあるかもしれません。しかし、実際に目の前で人が倒れた際に使えるかどうか?なかなか難しそうですね。

日本の救急車が現場に到着するのにかかる時間は平均8.6分(平成29年)です.その間に心肺蘇生できるかどうかがその方の予後を決めるのです.それが一般的に心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置と言われる“BLS”(Basic Life Supportの略)です.

除細動(電気ショック)が1分遅れるごとに救命率(社会的復帰できる確率)は7〜10%ずつ下がっていきます.したがって、10分以上心肺停止状態で放置されると助かる見込みはほとんどなくなるのです.現在の日本の平均救命率は1〜2%でしかありません.

BLSの流れは
例)外出先で目の前で人が倒れたら、、、

  1. 意識の確認.無ければ→誰か人を呼ぶ、119番にかけてもらう、AEDを持ってきてもらう.
  2. 呼吸と脈拍の確認.無ければ→CPRを行う=「胸骨圧迫:人工呼吸=30:2で開始(コロナ禍であり感染リスクもあるため人工呼吸はバックバルブマスク等でない限りしなくてよい)」
    *ポイントは胸骨下半分を5〜6cm程沈むように100〜120回/分のペースで行い、間隔を空けずにやり続ける.
  3. AEDが到着したら、電源を入れ所定の箇所に装着.心電図波形を確認し、電気ショックが必要であればショックを行う.
    *心電図波形チェック時は胸骨圧迫を一旦中止し、電気ショックを行なう際は患者に触れないように離れ、電気ショック後はすぐに胸骨圧迫を再開する.
  4. 心電図波形が正常洞調律(=サイナス:sinus)となるまで胸骨圧迫+人工呼吸→心電図波形確認をくり返す.
    *TV朝日のドラマのドクターXでも「サイナス」とよく耳にした方も多いかもしれませんが、簡単に言えば心臓が正常なリズムで動いているということです.

この一連のBLSを行い、心肺停止または呼吸停止になってから10分以内に正常に戻すことができると予後が大幅に良くなります.したがって、このBLSができることはとても大切なのです.

基本的にこのような場面に遭遇する機会はかなり低い確率です.私が実際に経験した例は、隣の病棟で患者が急変し心肺停止になったと報告を受けて、現場に急いで駆けつけて急変時対応をした等々、すべて病院内で勤務中のこと。その現場には救命に必要な器具も揃っており、看護師など医療スタッフが多く、協力してスムーズに救命することができました.院外ではこのような環境ではないのでより困難になると思いますが、少しでもそのような知識を持ち、習得しておくことは、介護の現場においても大事だと思います.

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