社内研修「移動・移乗」

日時:平成24年5月18日(金) 18:30〜
会場:当社研修室
講師:東海大学健康科学部看護学科 青木先生
テーマ:移動・移乗

I. 基礎知識

1.ボディメカニクスの活用と動作経済の原則

1)ボディメカニクスとは:介助者がエネルギーを無駄に消耗せず、疲労を避けて、効率よく作業できる姿勢や動作

2)ボディメカニクスの原理

(1) 重心を支持基底面の中に置く。
(2) 重心を低くする。
(3) 支持基底面積を広くする。
(4) 大きい筋群を使う。
(5) てこや回転の動きを活用する。

3)動作経済の法則

(1) 無理のない姿勢

  • 常に両下肢を前後左右に開き、支持基底面積が広い
  • 腰を低くし、重心が支持基底面積内を通る
  • 自分の重心と作用対象の重心が近い
  • 動く方向に足先が向いている

(2) 無駄のない動作

  • 作業動作の動線を短くする
  • 無駄な行為がないようにする

(3) 作業しやすい環境

  • ベッドの高さが作業しやすい高さである
  • 作業を考え、動作する場所の物品などは邪魔にならないように整える

II. 援助動作の考え方

1.移動動作に必要な力の加減

2.体位変換に必要なトルク(回転効果)

3.安定さ・不安定さ

4.作用・反作用

5.摩擦

 

III. 移動・移乗動作の援助

1.目的

(1) 援助の技術や治療・処置を行うのに適切な姿勢をとる。
(2) 患者をベッドや車椅子等の適切な位置に移動する。
(3) 患者の動作を手伝う
(4) 日常生活が自立できるよう患者の運動・動作を助ける。

2.留意事項

(1) 患者に動作の目的を説明し、納得を得たうえで行う。
(2) 1つひとつの動作を説明しながら行い、患者が可能な場合は協力を得る。
(3) 介助者の重心と患者の重心を近づけて行う。
(4) 支持基底面積や状態に配慮する。
(5) てこの作用、作用・反作用の働きを利用して行う。
(6) 介助者1人で実施することが困難なときは、無理せず協力を求めたり、用具を使用する。
(7) 移動・移乗動作は、患者の自立を目標として援助する。
(8) 移動・移乗動作は、その目的を理解し、患者の状態を観察して、患者の安全と安楽を第一義とし、科学的判断のもとに適切な方法を工夫する。
(9) 動作が終わったら、患者の衣服の乱れを直す。

以上についてイラストと実技を交えたお講義で大変充実した研修でした。
お客様のためにも、又、介護員自身の腰を痛めない為にも「移動・移乗」の技術をしっかり身につけて参りたいと思います。

※今回参加できなかった登録ヘルパーさんも、eラーニングで学ぶことができます。

 

    

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