あんしんケア 社内医療セミナー

2017年2月22日 あんしんケア 社内医療セミナー

主題:感染症・食中毒の予防

今回のセミナーは、感染症と食中毒についてお話しします。感染症も食中毒も、病原体によって病気がひろがりますが、言うまでもなく予防が重要です。病原体による悪影響を受けて、体調を崩してしまった患者さんは、とてもつらい思いをしますが、もともと持病のあるかたが、病原体に攻撃されると、重症化して生命に関わる問題にもなってしまうことすらあります。

感染症のひろがりかたには、飛沫感染や飛沫核感染、接触感染などがあります。飛沫感染は、咳やクシャミだけでなく、会話によって唾液が飛ぶ場合、さらに医療処置による気道の吸引に際して、約1メートルの距離以内で濃厚に接近すると感染が成立します。この飛沫感染は、病原体の大きさが5ミクロン以上と、飛沫核感染に比べて病原体のサイズがやや大きく、患者の気道から飛んで出てきた病原体が、一度地面に落下すると、通常の風量で再度、舞い上がることはあまりありません。飛沫感染する病原体としては、インフルエンザウイルスが代表的です。インフルエンザの予防には、予防接種だけでなく、サージカルマスクの着用、手洗い、うがいが重要です。

ところが、飛沫核感染になると話は別です。飛沫核感染は、別名、空気感染とも呼ばれていて、病原体のサイズが1〜2ミクロン程度と小さく、一度地面やフロアに落ちたものであっても、通常の風が吹けば再び気流に乗って、遠くまで飛んでゆきます。このように気流に乗って浮遊する病原体には、結核菌などがあります。結核は、BCGワクチンを接種していても、吸引してしまった結核菌の数が多ければ、感染し発症してしまうことがあります。そのため、結核予防にはN95マスクの着用が重要です。N95マスクは、価格が1個数百円と高いのですが、装着時、顔にフィットしていることが大切で、装着方法を習得して、定期的にフィットチェックを実施することを推奨します。せっかく値段の高いN95マスクを装着していても、顔とマスクの隙間から空気が漏れていては、何の意味もありません。

次に食中毒です。食中毒の代表格として、黄色ブドウ球菌が知られています。黄色ブドウ球菌は、菌が産生した毒素が原因で、食べてから3時間程という短時間で、嘔吐や下痢をきたします。100℃、30分間の加熱でも毒素は残りますので、黄色ブドウ球菌に汚染された食物は、「レンジでチンすれば大丈夫」ではないのです。

食中毒を起こす病原体も多数知られていますが、食中毒を起こさないことが重要であり、冷蔵庫を過信しない、加熱しても無効な毒素もある、といったことに注意しておくことが大切です。

今後も、定期的にセミナーを通じて、看護、介護に携わる皆様の勉強になる情報を提供してゆきたいと思っております。今日もお疲れ様でした。

あんしんケア産業医 長谷川

あんしんケア ナースセミナー

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