社内医療セミナーを開催しました。

平成28年11月11日

社内医療セミナーを開催しました。

主題:オーラルケア 

副題:健康なおくちと全身

今回のセミナーは、皆様の“おくち”に関する内容です。毎日の生活で口を使わない日はありませんが、歯周病という病気をご存じでしょうか? 歯周病は、大きく分けて歯肉炎と歯周炎に分類されますが、歯そのものではなく、歯の周囲で歯を支える土台になる部分が、みなさんが気付かない間に、壊れてゆくものです。歯肉炎は、歯肉に炎症が限局していますが、歯周炎は歯肉だけでなく、歯をささえる骨にまで病変がひろがってしまったもので、完治は難しく、予防が大切といえます。

歯周病の原因は、基本的に歯周病菌ですが、ご本人の全身の体調が歯周病と影響しあっていることもわかってきました。たとえば、免疫力を低下させる糖尿病や、ストレス、喫煙といった要因が、歯周病を悪化させることが知られています。また、歯周病が糖尿病を悪化させる危険性も科学的根拠に基づいて検証されています。

このように、近年多くのご病気に関連し、専門家が“エビデンス”を検証し、ガイドライン等として公表しています。

エビデンスとは“根拠”のことで、科学的に検証された根拠に基づく医療(EBM:evidence-based medicine) は、近年、医学の常識となってきました。これらエビデンスに基づくガイドラインは、あくまでガイドラインであって、すべての患者さんに画一的な治療をするというものではありません。ガイドラインを参考に、目の前の患者さんにぴったり合った治療を選択する、というのがガイドラインの正しい使い方です。また、ガイドラインには、“エビデンスレベル”といって、“どの程度この情報は信頼性があるのか”といったレベルが表示されています。このエビデンスレベルは、ガイドラインが改定されるたびに変更される可能性があります。つまり、ガイドライン改定までの数年間で、新たなエビデンスが得られ、よりエビデンスレベルが上がる治療法や、場合によっては、よりエビデンスレベルが下がる治療法が判明するのです。

このように、ガイドラインは、現時点で科学的に信頼性のあるデータではあるけれども、今後、研究が重ねられ、その内容は年々、最新のものに書き換えられてゆくということなのです。そのため、私たち医師や、看護、介護に携わる皆様も、一生、勉強し続けることが大切です。

オーラルケアが、全身の健康状態、特に糖尿病に影響を与えるというエビデンスがありますので、是非、おくちのケアも、そして勉強も、毎日続けてください。

これからも、定期的にセミナーを通じて、看護、介護に携わる皆様の勉強になる情報を提供してゆきたいと思っております。今日もお疲れ様でした。

あんしんケア産業医 長谷川

 

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