社内研修「医療知識向上セミナー」

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社内研修:「医療知識向上セミナー」
日  時:H26.11.13(木) 18:30〜
講  師:医師 医学博士 長谷川先生
テーマ: 感染症、イレウス、逆流性食道炎

今日のセミナーは、テーマが①「感染症」、②「イレウス」、③「逆流性食道炎」と3つあります。

①まずは感染症についてですが、「感染症」といっても種類はきわめてたくさんあります。そこで本日は介護に関わるスタッフの皆さんが遭遇することの多い、「肺炎」、特に「誤嚥性肺炎」、そして「かぜ症候群」、「白癬」についてお話しします。
(a)まず、肺炎についてです。肺炎で近年、増加傾向にあるのが誤嚥性肺炎といって、ものを飲み込む力の低下した高齢者に多くみられるご病気です。誤嚥して窒息する、という短時間の経過とは別のものですので、混同なさらないでください。誤嚥性肺炎は、くちの中にいる菌が、ものを飲み込むちからの低下した高齢者の肺に入り込んでしまうもので、意識障害のあるかた、認知症の進んだかた、脳梗塞によってものを上手に飲み込めなくなってしまったかたなどに多くみられます。予防として、くちの中をキレイにしておくことや、飲み込むちからをきたえる「嚥下体操」が有効です。誤嚥性肺炎は、症状があまりはっきりしない事も多いので、なんとなく元気がない、食欲がない、いつもよりボォーッとしている状態が続く意識レベルの低下がある場合には、早めに医師に相談しましょう。
(b)「かぜ症候群」は、みなさん良くご存じの「かぜ」のことで、鼻水、鼻づまり、ノドが痛い、咳が出る、発熱、頭痛、だるい、といった症状を呈しますが、この原因の多くはウイルス感染です。外出時のマスク、帰宅後の手洗いやうがいは、対策としてもちろん有効ですが、手に付着したウイルスを、ご自分の目や鼻にいれないようにすることが大事です。普段、なんとなく目や鼻をこすることもあると思いますが、そこからウイルスが侵入することもあるのです。
(c)「白癬(はくせん)」は、水虫のことです。足や陰部にできるものだけでなく、頭皮やお尻の皮膚など、皮膚にはどこにでもできますので、普段から清潔を保つことが重要です。清潔を保つ、といっても、潔癖にする必要はなく、水虫については、一日1回、きちんと入浴して白癬菌を洗い流せば、まずうつることはありません。洗い残しがないよう、足の指と指の間も、手の指をつかって1本1本きちんと石鹸で洗いましょう。もし水虫になってしまったら、患部にお薬を塗ります。爪の水虫や重度の白癬であれば飲み薬が必要なこともありますので、医師の指示に従って治療しましょう。

②「イレウス」は、腸閉塞のことです。腸は、パイプ状になっていますが、このパイプの内側が、食べたもの(消化後は便)でつまったり、腸がねじれて消化物が通らなくなってしまうタイプ(機械的イレウス)と、腸が正常に動かないことが原因で起こるタイプ(機能的イレウス)があります。おなかの手術をしたことがある人や、鼠径(そけい)ヘルニアのあるひとは、機械的イレウスになりやすいので、お腹が痛くて、便が出なくなってしまった場合には、早めに医療機関を受診しましょう。

③「逆流性食道炎」は、食べたものが、胃から逆流して食道に炎症をきたすもので、胸焼け感や、苦い液がノドの奥から上がってくるような不快感があります。食べ過ぎや、脂っこいものを食べ過ぎないように気をつけることが重要です。そして、医師から処方されたお薬をきちんと飲むことも大切です。

セミナーでは、上述にある肺炎や白癬の写真だけでなく、健康な肺と喫煙者の肺、健康な食道と、逆流性食道炎で真っ黒く変色してしまった食道の写真等、目で見える病気の状態を写真やCG(コンピューターグラフィックス)で見ていただきました。これからも、様々な機会を通じて、いろいろなご病気について、わかりやすくお話ししてゆきたいと思っております。

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