【社内研修】医療スキル向上研修

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  医療スキル向上研修

日時 2013年8月22日(木) 18:30~
講師 医師 医学博士 長谷川先生
テーマ:高齢者の便秘と対策

今回は便秘についてお話しします。便秘は、数日間にわたり排便がないか、排便があってもわずかな状態をいいます。そして主な便秘の症状には、「残便感」や「腹部膨満感(おなかが張る)」といったものがあります。便秘は、以下の様に分類することができます。

 

①器質性の便秘:目に見える病変(癌など)や腸閉塞による通過障害によって起こる便秘

②機能性の便秘:目に見える病変はないけれど、腸がうまく機能しないために起こる便秘

①は、治療に手術等が必要な場合もあります。もし、急激に便秘になり、その便秘が続き、かつ体重が減少してきた場合には、悪性腫瘍の可能性もありますので、必ず医師による診察を受けてください。

②は弛緩性便秘ともいわれていて、高齢者に多くみられます。正常な腸は、蠕動運動によって、腸内の消化物を胃十二指腸→空腸→回腸→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸の順に運搬しています。この蠕動運動が弱くなって、緩んでしまった結果、便を運搬する力が弱くなり便秘になることを、「弛緩性の便秘」といいます。

 

腸のうち、上行結腸や横行結腸、下行結腸といった大腸は、右下腹部から右上腹部、そして上腹部は右から左、さらに左上腹部から左下腹部へと走行しています。そのため、腸内の消化物の流れを促すためには、「の」の字に腹部マッサージをすると良いでしょう。便秘には、次のような方法が有効です。

<便秘の対策>

○生活習慣の改善

 十分な水分補給
 食物線維を多く摂る
 定期的な排便習慣(出なくても座る)
 運動

○日常でできる工夫

 腹部の温罨法(おんあんぽう:湯たんぽでおなかを温める)
 腹部のマッサージ(のの字を書くように。腹部の右下→右上→左上→左下)

○お薬の服用(医師に相談しましょう)

 整腸剤や緩下剤等

高齢者の便秘は慢性的な場合が多く、劇的に治るものではありませんが、できる工夫を組み合わせて、可能なかぎり快適な生活をおくれるよう、サポートすることが大切です。

今日も一日、お疲れ様でした。

★次回の医療スキル向上研修は  9/5(木)18:30~「急変時の対応」です。

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