【社内研修】医療スキル向上研修

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医療スキル向上研修
日時 2013年6月24日(月) 18:30〜
講師 医師 医学博士 長谷川先生

テーマ:難聴とコミュニケーション

難聴は、介護保険サービスの利用者さんだけでなく、多くの高齢者にみられます。

本日は、難聴についてお話しした上で、どのようにコミュニケーションをとるのが良いか、一緒に考えてゆきましょう。
まずは、音を聴く仕組みについてご説明します。

音の伝わる順序

○外耳:耳たぶで音を集めて、耳の穴の中へ音を伝えます。

○中耳:鼓膜の内側には、耳小骨(つち骨、きぬた骨、あぶみ骨)があり、鼓膜の振動を増幅して、内耳へ伝えます。

○内耳:蝸牛の入口では高い音、奥の方では低い音を感じ取ります。

これらの順路のどこか一部が機能しなくなっても難聴が起こります。

○外耳、つまり耳の穴に耳アカがたまれば耳垢栓になって耳の穴をふさいでしまいますので難聴になります。耳アカのおそうじは毎日実施しましょう。
実際に耳アカのおそうじを長期間忘れて、すっかり耳の穴がふさがってしまったということがあります。

○中耳は、中耳炎が原因で難聴を呈することがあります。一般的に、中耳炎はお子さんに多く、高齢者はお子さんほど多くはありません。

○内耳は、蝸牛のあるところです。騒音性難聴は高い音から聞こえにくくなる傾向があります。また、高齢者の難聴も高い音が聞こえにくいことが多くあります。一方で、低い音は聞こえることが多いのです。そのため、難聴のある高齢者と会話するときは、低めの声で会話したほうが聞き取りやすいのです。さらに、口の動きをはっきりと見えるようにすることで、読唇術(くちびるの動きを見て、言葉を理解する方法)のようにしてコミュニケーションすると一層会話を理解していただけるようになると思います。

耳アカはおそうじすれば再び聞こえるようになりますが、内耳性の難聴は一度なってしまったら多くの場合聴力を回復するのは難しいのが現状です。難聴は個人差が大きく、年齢とともに難聴が進行してしまうかた、ほとんど進行しないかたと様々ですが、大切な聴力ですので、少なくとも大音量のヘッドフォンで音楽を聴きすぎて騒音性難聴になってしまう、ということは避けたいものです。

もし、「最近、耳が遠くなった」という高齢者がいらしたら、おなかに少し力をいれて、低めの声で口をはっきり動かして会話してみてはいかがでしょうか。
今回は難聴とコミュニケーションについてお話ししました。次回は視力障害についてお話ししようと思います。今日も一日お疲れ様でした。

 

★次回の医療スキル向上研修は7/4(木)18:30〜「視力障害」です。

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