社内研修「介護サービスにおける食事の基本」

日時:平成24年8月10日(金) 18:30〜
会場:当社研修室
講師:栄養サポートネットワーク合同会社代表 管理栄養士 安達 美佐 先生

健康寿命は食事(栄養状態)に左右される!在宅療養者の食生活を支える力に!

1.意外に多い高齢者の「低栄養」

老化による低栄養の引き金を引く項目

将来の栄養状態の低下に深く関連しているかもしれない20項目を検討した結果、
以下の4項目が関連していた。

  1. 1年以内の転倒経験
  2. 1年以内の入院歴
  3. 趣味やけいこ事をしない(「ときどきする」も「しない」に含む)
  4. 手段的自立得点が5点未満
    • (1) バスや電車を使って一人で外出できる
    • (2) 日用品の買い物ができる
    • (3) 自分で食事の用意ができる
    • (4) 請求書の支払ができる
    • (5) 銀行預金の出し入れが自分でできる

血清アルブミンの加齢低下

筋肉量の低下

生活活動量の低下
(食事量が減るためではない)

高齢者の栄養状態の悪化
(低栄養に)

 

栄養状態の悪化を見分ける

  • 体重の変化     「なんだか痩せたみたい」=1kg〜2kgくらい体重減あり
  • 食事摂取状況   「食欲ないのかな?」=食事摂取量は通常より少ない
  • 顔色・皮膚、浮腫の有無

その他にもあるけれど…

  • 体格         BMI* 18.5未満  *BMI=体重(kg)/身長(m)/身長(m)
  • 上腕周囲長等   他に上腕三等筋肉皮下脂肪厚、肩甲骨下部皮下脂肪厚
  • 血液検査      アルブミン 3.5g/dl以下

皆さんの力が必要!

2.高齢者のお食事のポイント 「おいしく、楽しく、たんぱく源をしっかりと!」

高齢者の食事づくり こんなことを確認してみましょう

  1. 1日3食、食べているか? & 痩せていないか?
  2. 一食中に「主菜」(肉・魚・卵・大豆製品)があるか?
  3. 一食中の「主菜」量は足りている?

<一食の目安量>(1)または(2)または(3)の量を一食に最低1つ

  • (1)卵M玉1個分の大きさ
  • (2)片手の平に乗るくらいの量
  • (3)小鉢1杯分の量

*「主菜」が一食中に2種類、または片手の平2つ以上あってもよい
「主菜」がないこと、足りないことが問題である

腎臓病の方は一食に主菜は1つまで
褥瘡改善は一食に主菜は2つくらい

高齢者のお食事の留意点

「生活習慣病予防」から発想の転換が必要

◎ 高齢者はコレステロールが高いと心臓病にかかりやすいとは必ずしも言えない

  • 70歳を超える年齢層ではコレステロールが高いことと心臓病での死亡とは無関係
  • 80歳以上ではコレステロールの高い方が心臓病のリスクが低い
  • むしろ40歳代、50歳代がリスクは高い

◎高齢者の味覚は必ずしも低下しているとは限らない
一方で、薄味にしすぎて食欲低下を招くこともあり
高血圧対策は減塩も必要だが、血圧降下に作用するミネラル類(K、Mg、Ca等)を多く摂取することも有効

高齢者の食事は「おいしく、楽しく、たんぱく源をしっかりと!」

3.調理メニューの工夫

大変に有意義な楽しいお講義でした。
早速、日々のサービスに活かしていきたいと思います。

alt= alt= alt=
お問い合わせ
看護師国家試験対策講座
介護QアンドA