社内研修「介護職員が知っておきたい医療知識(2)」

日時:平成24年7月18日(水) 18:30〜
会場:当社研修室
講師:医師 医学博士 長谷川先生

介護職員が知っておきたい医療知識(2)

テーマ:高齢者・障害者・児童への虐待とドメスティックバイオレンス

虐待という悲しい事件は、日本だけでなく、海外でも多く起こっています。このような事件を防ぐには、予防と早期発見がとても大切です。
今年の秋、つまり平成24(2012年)年10月1日から、「身体障害者虐待防止法」が施行されます。この法律のほかに、高齢者虐待防止法、児童虐待防止法、ドメスティックバイオレンス(DV)防止法がすでに施行されています。この虐待やDVというのは、どういったものなのか、そして、虐待やDVをみかけた時、どうしたら良いのか、以下にご説明します。

<どういった行為が虐待・DVになるのか>

  • 高齢者虐待に該当する行為

(1)身体的暴行、(2)著しい減食や放置(ネグレクト)、(3)暴言、ことばの暴力、(4)わいせつ行為、(5)高齢者のもっているお金や財産に対する不正

  • 障害者虐待に該当する行為

(1)身体的暴行、(2)著しい減食や放置(ネグレクト)、(3)暴言、ことばの暴力、(4)わいせつ行為、(5)障害者のもっているお金や財産に対する不正

  • 児童虐待に該当する行為

(1)身体的暴行、(2)著しい減食や放置(ネグレクト)、(3)暴言、ことばの暴力、(4)わいせつ行為、(5)児童の母親に対する配偶者等からの暴行

  • DV(夫婦間、元夫婦間の暴力)に該当する行為

(1)身体的暴行、(2)暴言、ことばの暴力

<みつけた場合の対応と届出先>

みつけた人の通報は、義務か、努力義務か? 通報するときの届出先は?
高齢者虐待 義務 市町村(地域包括支援センター)
障害者虐待 義務 市町村
児童虐待 義務 児童相談所・福祉事務所
DV 努力義務 配偶者暴力相談支援センター・警察

<守秘義務と通告義務>

「業務上、知り得た秘密を、正当な理由がないのに、第三者に漏らしてはいけない」という決まりを守秘義務といい、医療・介護関係者には法律で定められた守秘義務があります。しかし、虐待やDVを発見したときは、「守秘義務より、通告義務が優先する」と各法律に、はっきりと書いてありますので、きちんと通告することが大切です。さらに、誰が通告したのか、に関する秘密は守られますので、安心して通告しましょう。

<ポイント>

高齢者、障害者、児童に共通しているのは、自力で逃げられない、自力で助けを呼ぶことが難しいという点です。そして、養護者(お世話している人)が、お世話疲れが原因で虐待をしてしまうようなことのないよう、みなさんで予防に心がけ、サポートできる体制をつくっていきましょう。

セミナー担当 医師 医学博士 長谷川

 

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